告知


花咲き乱れ、山には新緑が萌え出し、山懐に住む私どもにとっては目にも楽しくこれから秋まで過ごしやすい季節となりました。

とはいっても、新緑や花の写真ではなく、材木の写真中心です。悪しからず。

先日、よくして貰っている材木屋さんからいい地場の山桜が入ったとの連絡があったので、一応見に行った。もはや私にとって地場材の入荷連絡を「見に行く」というのはすなわち「買う」と言う事であって、一応ということは殆ど無い可能性を「一応」否定していない程度の意味合いだと思う。

真っすぐでやや偏平(楕円み近い)ではあった共木2本のうち少し腐れがあるが色味が好みだろうなという方を選んだ

腐れも思った程、進行しておらず、割とゆったりとした木目の材が採れました。今回は9分中心に挽きました。


普段は借りている置き場に桟積みをして乾かすのですが、今回は9分板一枚と端(ばた)の3寸板を一枚持帰り、生っ木を旋盤加工しました。
生は水分が多く、締まっていないので加工はしやすいですが、とにかく重い。そして加工していると水がびしゃびしゃ飛んでいるのではないかという位水分の多い屑が飛んできます。やはり大地から水をぐんぐん吸い上げていたんだなと実感します。


上のイチョウは私どもの住む丹三郎産、こちらのクルミは青梅市日向和田産のもので昨年挽いて貰ったものです。いずれも地元に住み懇意にして頂いている方々に頂いたものです。


木工始めて10年以上経ちました。進歩の程は分りませんが、製材の場に立ち会う事が多かったのは、本当に幸運だったと思います。恐らくまだ始めて数年のうちはこのような材料が出たら、「あちゃあ」と思っていたかもしれません。丸太を無駄無く使う方法も自分なりに毎度考えるようにはしていますし、それぞれの良さがあるでしょうから。
いずれにせよ限りある有用な自然資源を私のような人間が使わせて貰うのですから無駄無く最大限木が魅力的に活きるようにいきたいとこです。


そんな製材のある風景もここ奥多摩でもだんだん少なくなってきています。
そもそも材木屋の親爺さんたちも高齢の方が多いですし、昨年私のよくして貰っていたもう一軒の材木屋の親爺さんが突然逝ってしまいました。子供たちにもにこにこと挨拶をしてくれていたので非常に残念でした。
こちらの持田さんも代替わりして屋号が材木屋から林業になりました。製材はしてもらえますし、材料も置いてあるのでまだ安心ですが。


愛用していた持田材木店手拭ですが、ぼろぼろになり出番が減っていたのですが、材木の支払いに行くとおかみさんが新しいのをくださいました。実は愛用していた旨を伝えたらもう一枚下さった。これを頭に巻いているとなんとなく気が引き締まります。


最後になりましたが、本題の告知です。

明日4/23、東小金井高架下ヒカゴプレイス内「ONLY FREE PAPER」さん主催「オンフリマ」に奥多摩の「BLUE+GREEN JOURNAL」さんが出店し、その中で小物の展示販売をして頂きます。

あとは昨年個展をさせて頂いた国分寺くるみギャラリーで企画のグループ展に出展させて頂きます。
「おいしいパンとグリーンを楽しむ器展」2017・5・12ー5・22の12−19時です。5・16(火)はお休みで最終日は17時までです。
私は小物の外にテーブル・椅子・サイドテーブルなども置いて頂けます。
くるみギャラリでは土日に在廊の予定です。

是非いらしてお手に取ってご覧下さい。

生っ木で作った皿は予定通りたわみました。
趣はあります。
使い勝手は反ってないほうが一般的には良いように思います。
使い勝手を重視しない寛容な方にお求め頂ければと思います。

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