コーバより

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昨夕自宅の縁側で涼んでいたら、自宅横を流れる沢からはぐれた
蛍がひらりひらりと舞っていました。箒星かと思いましたが、その後
竹薮に消えていきました。

さてコーバでは欅の古材でギャラリ什器の違い棚を製作しています。
共にとても古い材ですが、刃物のかかり具合が今回はまったく
違います。
手前はとても目が詰んでいて、見た目にもすっきりとしていますが
刃物のかかりもよく、気持ち良い位サクサク削れます。
それとは対照的に、奥にある材は目が詰んでいないアテという部分
の材なのですが、手前にある材よりも堅く目も一方向に流れていない
ので削るのに骨が折れます。

人間で例えるとどこか達観した感のある老人と、多感で骨のある尖っ
た青年という感じでしょうか?木の素性に触れているとついそんな事を
想い、一頃の自分とその骨の折れる木を重ね合わせてしまいます。
親は社会でやっていけるようにちゃんと躾けるのにさぞ大変だった事
でしょう・・・。
私自身がちゃんとした人間になったかどうかは別として、材はしっかり
としたものに出来る様、頑張りたいと思うばかりです、はい。

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