クワ

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暑いから目立つのか、暑いからよく咲いているのか今ひとつ判然としま
せんが、今年は百日紅(サルスベリ)のピンクがよく映えます。

展示会期中のある夕方、材木屋さんから、「大きな桑の木があるから
展示会が落ち着いたら見に来て欲しい」と連絡がありました。展示会が
終わって落ち着くのを待っていたら全く気持ちが落ち着かないので、翌
朝見に行きました。
訳あって短く伐られていましたが、全て共木(同じ一本の木)でした。私
自身桑はまだ持っていませんし、これだけ径の大きな桑がめったにでない
という事も分かっていたので挽いて貰う事にしました。
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桑(クワ)、指物では使われますが、家具ではあまり見かけません。
私も詳しい理由は分かりませんが、備蓄量が極めて少ない、それに伴い家具
材として用いるには充分な量を用意出来ないといったところなのでしょうか?
挽きたては鮮やかな黄色もしくは黄金色といった感じですが、落ち着くと
どうやら日本人好みな渋い色合いに変わるようです。
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今年になって何本挽いて貰ったのか、最早仕事として当分の間必要な量は
完全に超えて半ば個人的な趣味嗜好の為の蒐集、そしてそんな余裕が果た
して自分にあるのか等々、悶々とした振りをしながらも、桑がそれなりに沢
山手に入った事に悦に入りつつ、それでも兎に角良きように乾いて欲しいと
強く思います。

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